日本未上陸のイタリア家具やキッチンシステム、床材、建具などアッパークラス向けのインテリア商材を提供し、空間設計も行うショールーム「brava casa(ブラバ カーサ)」が4月10日、青山エリアにオープンする。
ショールームに並ぶのは、伊老舗ソファメーカー「フリジェリオ」、伊メーカーの中でもファッション性の高さで知られる「カーサ・ミラノ」、ユニークな照明器具に定評がある「パルッコ イタリア」などいずれも品質やデザイン性の高さで知られる家具メーカーの商品。ソファの価格が300万円台、ベッドが120万円台と、通常では手の届きにくい高価格の商品とともに、オリジナル家具や建具などの注文も受け付けるという。
オンライン広告事業・インテリア事業を展開するイージーユース(中央区)が開く同ショールームは、同社が運営するインテリアセレクトブランド「brava(ブラバ)」初のリアル店舗。高所得者層をターゲットに、主に設計事務所やインテリアデザイナーなどのプロ・セミプロを通じて商材を流通させるのが狙い。
場所は、青山学院からほど近い渋谷区渋谷2丁目エリアのオフィス街。総床面積は約190平方メートル。インテリアをはじめ、ショールーム内の設計はすべて、同社メンバーの西尾純吾取締役副社長と中山保幸ライフスタイル事業部長が担当した。両者はともに、建設・インテリア業界出身。
中山部長はショールーム開設の背景について「日本のインテリアシーンは『成熟期』を迎えたと言える。生活者のニーズはより多様化してきた」と説明する。「欧州では高く評価されていても、日本ではあまり知られていないメーカーも多い」(同部長)。こうした思いから、同ショールームで扱う商材は大半が日本ではまだ正式に流通していないものだという。
ショールームでは、オリジナル・システムキッチンなどの設計も手がける西尾副社長は「モダンでラインがシャープなもの、素材やディテールにこだわりのあるブランドを集めた。特注家具やオリジナルの設計は、これらのブランドと親和性のある空間作りを目指すため」とこだわりを見せる。
「ショールームは主に設計者やコーディネーター向けだが、感心のある人にはぜひ見に来てほしい」(同副社長)という。営業時間は11時~19時。水曜・日曜定休。