「AKIRA」などの人気作品で知られる大友克洋監督による最新作「蟲師(むしし)」の公開を記念した企画展が3月9日、渋谷「パルコミュージアム(渋谷パルコ・パート3・7階、TEL 03-3477-5873)で始まる。
大友監督は、海外でも評価の高いマンガ・アニメーション作品「AKIRA」をはじめ、映像作家、脚本家としても多くのヒット作を手がけてきた気鋭作家。主な作品に、「童夢」(マンガ、1983年)、「メトロポリス」(アニメ映画、2001年、脚本担当)、「スチームボーイ」(アニメ映画、2004年)など。最新作「蟲師」では、女性マンガ家、漆原友紀さんの原作をもとに、およそ16年ぶりとなる実写映画を撮り下ろした。
物語は、不可解な自然現象を引き起こす「蟲(むし)」と、その謎を解きながら人を癒す主人公の蟲師、ギンコを中心に展開される。主人公ギンコを演じるのは俳優のオダギリジョーさん。出演者はほかに、江角マキコさん、大森南朋さん、蒼井優さんら。映画では原作マンガの独特な世界観を、最新鋭の特殊映像効果で美しく描き出した。
今月24日の全国ロードショー公開に先がけパルコミュージアムで行われる企画展では、作品の紹介をはじめ、撮影に使われた衣装や小道具を展示するなど、「幻想と神秘の世界」を再現。デザイナーやクリエーティブユニットが参加した「蟲」作品や、音と映像のインスタレーションなども披露されるという。物販では、映画関連商品のほか、劇場グッズを先行販売する。入場料は一般=500円、学生=400円ほか。3月26日まで。