バッグ・ジュエリー製造販売のサマンサタバサジャパンリミテッド(港区北青山1、以下サマンサタバサ)は3月6日、アパレルメーカーの「メッセージ」(渋谷区神宮前1)を買収し、アパレル事業に本格参入することを明らかにした。
1976年設立のメッセージは、SHIBUYA109などに出店する10代後半~20代の女性に人気のブランド「LAST・SCENE(ラストシーン)」を展開するSPA(製造小売り)企業で、資本金は1,900万円、2006年2月期の売上高は53億6,400万円。サマンサタバサは、既存のブランドビジネスにアパレルを加えることで企業価値の向上につなげる考え。
3月下旬をめどにメッセージの発行済株式総数の380株を取得し、同社を子会社化する。取得価格については、外部機関の算定結果を踏まえるなどして「今後決定次第発表する」(サマンサタバサ)としている。提携後は、販売やプロモーション活動で両社のシナジー効果を見込むほか、人材、店舗などの経営資源を有効活用し、売上増を目指す。
サマンサタバサは1994年3月設立。若年層の女性に向けて、バッグ・宝飾品などの独自ブランドを展開する一方、米人気セレプとして知られるヒルトン姉妹や歌手のビヨンセさんら著名人をプロモーションモデルに起用することで認知を広げてきた。2005年12月には東証マザーズに上場、昨年7月からはオンラインショッピングサイトの運営にも着手している。