不動産流動化事業などを手がけるアーバンコーポレイション(本社=広島市)は、2月から一時閉店している国連大学近くのカフェレストラン「ラス・チカス」(渋谷区神宮前5)跡に、地下1階・地上4階の複合商業ビルを建設する。
ビルは「神宮前5丁目計画(仮称)」で、敷地面積=978.08平方メートル、延床面積=1737.20平方メートル。4月中にも着工し、2008年5月に竣工する予定。3月5日付け「日経不動産マーケット情報」によると、完成後は「飲食と結婚式場の複合店舗」が誕生するもよう。リニューアルのため一時撤退していた「ラス・チカス」はビル内で飲食店を再開する。
青山通りから1本入った「ポールスミス・スペース」(旧スプートニク・パッド)、古着店などが建ち並ぶ通り沿いに、10年以上前にオープンした「ラス・チカス」は、石畳のオープンテラスと多国籍な料理が外国人客らに長年親しまれてきた有名店。2階は貸切パーティー会場やヨガスタジオなどの利用に充てられてきた。店は改装のため2月中旬に一旦閉店、一軒家風の白い建物は取り壊しが決まったため、最終日にはアーティストらに店内の空間を開放しライブペイントなどのイベントも行われた。
ラス・チカスの発表によれば、店は同じ場所で「来年2月ごろリニューアルオープンする予定」。結婚式場などの詳細について建築主のアーバンコーポレイションは「現時点で公式な発表は未定」としている。