3月2日に全面リニューアルオープンする「シブヤ西武」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3462-0111)の先行内覧会が同1日に行われ、改装の全容が関係者らに公開された。
リニューアルするのはA館、B館の全フロアで、全面改装は1995年の大規模改装以来12年ぶり。ターゲットのすみ分けを狙いA館・B館をそれぞれ「女性のためのライフスタイル館」、「メンズ&ラグジュアリー館」とし自主編集を強化、各業態で新規ブランドも誘致した。A館地下1階には生鮮食品、スイーツなどを扱う「デパ地下」が復活。「自分のライフスタイルをしっかり持った『上質』な客層」に向けて「新生シブヤ西武」をアピールする。
A館婦人服の3フロアと、B館の地下1階、6階にそれぞれ新設した自主編集売り場は、客層に合わせ内装やインテリアで各フロアの個性を打ち出したのが特徴。売り場には大きな仕切りを設けず買い回り性を高めたほか、フロアごとに各ブランド・ショップが打ち出す商品を集積したディスプレー区画を新設した。
B館地下1階は、自主編集の「スタイリッシュスポーツ」フロアとして全面リニューアル。ヨウジヤマモトとアディダスの協業ブランド「Y-3」、「アディダス バイ ステラ・マッカートニー」などのデザイナーズブランドを集積し、ヨガ・ジムウエアやアウトドア商品、シューズなどを取りそろえる。スイムウエアではブラジル水着などを扱う常設売り場も開設する。
リニューアルでは、全館を通じインポート高級ブランドを新たに誘致したのも特徴。A館4階デザイナーズセレクションには、自主編集売り場のインショップ「ベラルディ」「モスキーノ・ジーンズ」などのほか、「ダイアン・フォン・ファーステンバーグ」「マークジェイコブス」「ヴィヴィアンタム」など7ブランドが新規出店する。B館の新規出店ブランドは、1階=「ティファニー」「カルティエ」「モンブラン」、2階=「ボッデガ・ベネタ」(レディス)、「ディオール」「セリーヌ」、3階=「ジル・サンダー」「アルベルタ・フェレッティ」など。B館4階には「ボッデガ・ベネタ」「ジル・サンダー」のメンズ単独店がそれぞれオープンする。
A館地下1階の「グルメ・マルシェ」は、鮮魚などを直販する「旬鮮市場」、米や酒類など地域の特産品や高級食材を扱う「蔵の街」、喫茶やデリなどのイートイン区画「食楽座」などの目的別に売り場を構成。「特選ギフト街」には下関の料亭「みもすそ川別館」が百貨店で初めて開く新店舗が登場、洋菓子ではフランス人パティシエが手がける米NYの「パイヤール」が初出店、欧州からは仏「イヴ・チュリエス」の単独店がオープンする。
A館1階と中2階はコスメブランド、エステサロンなどがそろうビューティー区画。1階化粧品売り場では、「アルビオン」「コスメ・デコルテ」「ナーズ」「ポール&ジョー」など10ブランドが新規出店、中2階には「ジュリーク」「アユーラ」などの売り場をはじめ、「ケサランパサラン」のまつげエクステンション・サロン、眉毛専門サロン「アナスタシア」、エスティ・ローダー「スキンケアキャビン」などがオープンする。肌質などを見るビューティーカウンターも新設する。美容室やエステなどのビューティー区画は、B館地下1階の一部とパーキング館地下2階にもそれぞれ開設。