サイバーエージェント(渋谷区道玄坂1)の子会社でドロップシッピング事業を手がけるストアファクトリー(南平台町)は2月26日、個人がネット上に本格的なオンラインストアを出店できるサービス「ミセつく」を正式にスタートした。
米国などで数年前から広がりを見せている「ドロップシッピング」は、発送や決済などの過程を卸業者や運営会社が請け負うことで、ユーザーが在庫を持たずに商品を販売できる新形態のオンラインストア・サービス。サイバーエージェントは昨年7月に社内ベンチャーとして子会社を設立、本格稼働に向けて準備を進めてきた。
同26日に正式オープンした「ミセつく」では、会員登録後オンラインショップ「ミセ」を作成し、約1万点の商材の中から好きな商品を選んで販売できるもの。登録、利用はすべて無料で、出店する「ミセ」のスキン(デザイン)は17種類から選ぶことができる(開始当初)。「ミセ」はブログやSNSにもネットワーク可能で、RSS配信を利用した情報の連動も可能だという。
主な商材は、アパレル関連や美容・健康商品など。「推奨する価格はあるが、価格設定は基本的に自由」(同社)という。オープン当初は、著名人の「スペシャルショップ」やブログパーツのキャラクター商品を販売する限定ストアを立ち上げ他社との差別化を図るほか、Tシャツやトートバッグなどのデザインを選んでオリジナルの商材が販売できるサービスも用意した。
提供するサービスについて同社担当者は「デザイン(スキン)の豊富さと店の『作りやすさ』が他社との違い。商品はドラッグ&ドロップですぐに並べていくことができる」と話している。今後は、携帯電話向けサービスや音楽、動画などの配信を視野に入れているという。