外苑前駅近くに一昨年オープンしたカフェ「フラヌール」(渋谷区神宮前3、TEL03-3796-8200)で2月24日、フランス映画などの上映会とトークショーを行う「東京 フラヌール」の第1回イベントが開催される。
ドイツの思想家、ヴァルター・ベンヤミンが自著「パサージュ論」の中で都市の散歩者を総称して呼んだ「フラヌール」を店名に据えた同店は、ワタリウム美術館などの近隣でもある外苑西通り「原宿団地北」交差点の一角に、2005年8月にオープンした。店は1階がキッチン、2階、3階がカフェスペースになった一軒家風の造りが特徴。
今回の上映イベントを企画したのは、雑誌「トキオン」の元シニアエディター西村大助さんと、ギャラリストの南有紀さんが中心となって立ち上げた編集ユニット「SOMEONE’S GARDEN(サムワンズ・ガーデン)」。イベントでは同名のアートブック(無料)を併せて発表するなど、今後国内外のアートやカルチャーを取り上げるプロジェクトを本格化させる。
第1回目となる今回は、仏エリック・ロメール監督の「モード家の一夜」(1968年)を上映。続けて、日本在住のマンガ家フレデリック・ボワレさんのトークイベントを開催する。上映は16時~、トークイベントは18時~〜(予定)で、入場料は1ドリンク付き=2,000円。当日は20時からライブイベントも開催する(有料)。
SOMEONE’S GARDENは、今後も「オープンな編集部」を同カフェ内に置き、「垣根を超えたクリエーティブ・コミュニティーを形成していく」(同編集部)という。カフェでは関連企画として3月32日まで、今回アートブックの制作にも参加した写真家、望月千博さんによる個展を開催する。