奈良美智さんとgrafの共同作業500日間に密着した映画

奈良美智さんとgrafのアートプロジェクト「A to Z」を追ったドキュメンタリー映画が渋谷で先行公開へ© 2006 Hako Hosokawa

奈良美智さんとgrafのアートプロジェクト「A to Z」を追ったドキュメンタリー映画が渋谷で先行公開へ© 2006 Hako Hosokawa

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 世界的に活躍する現代美術家の奈良美智さんが、クリエーティブユニットgraf(グラフ)と組み青森・弘前市内に作り上げた架空の街「A to Z」の現場を追ったドキュメンタリー映画が、2月24日より渋谷で先行公開される。

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 奈良さんは1952年生まれ、青森県弘前市出身。武蔵野美術大学、愛知県立芸術大学に在学した後ドイツに渡り拠点を構え、滞在中から欧州を中心に注目を集めるようになる。作品は、大きな目の女の子をモチーフにした独特の作風で知られる。一方のgrafは大阪を拠点に活動するアーティスト集団で、空間デザインやプロダクトデザイン、グラフィックなど幅広い分野を得意とする。

 「A to Z」は、grafが建てる「小屋」の中に奈良さんの絵画や彫刻作品を展示する空間アートプロジェクト。2003年には展覧会を開催したほか、昨年7月から約3カ月間に渡り奈良さんの故郷、弘前市内のレンガ倉庫に「架空の街」を出現させ、話題を呼んだ。

 古いレンガ倉庫の中に出現した「街」は、奈良さんとgrafのメンバーがソウルや横浜、ニューヨーク、ロンドンなどを訪れて作り上げた「A」から「Z」の小屋から成るアート空間。地方開催にもかかわらず、3カ月で約8万人を動員したという。東京ではプロジェクトの一環として昨年2月南青山にカフェ「A to Z cafe」をオープンした。

 ドキュメンタリー映画「NARA:奈良美智との旅の記録」(製作・配給=東北新社)では、奈良さんとgrafが共同作業した約500日間に密着。作品の制作過程や青森・弘前市の「A to Z」の舞台裏を追う。坂部康二監督、ナレーターは女優の宮崎あおいさん。2月24日から3月2日まで渋谷・シネマライズ(渋谷区宇田川町、TEL 03-3464-0051)単館で先行公開し、同3日より同館系列の「ライズX」ほか全国で順次ロードショーを開始する。© 2006 Hako Hosokawa

「NARA:奈良美智との旅の記録」公式サイト

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