音楽・映像ソフトレンタル最大手のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区恵比寿4)は1月30日、チェーン店「TSUTAYA」の年間レンタル回数が過去最高の4億7,052万回に達したと発表した。
発表したのは、2006年1月から12月までの同チェーンレンタルソフトの貸し出し総数で、前年比を約13%上回る過去最高回数を記録。発表した4億7,052万回は、昨年の映画館入場者数(日本映画製作者連盟調べ)の約2.9倍にあたる数字という。
過去最高記録の背景について同社は、邦画作品の好調や米国の人気ドラマ「24-TWENTY FOUR-」など大型シリーズの台頭などを指摘。また、初期コストを抑え、レンタル回数に応じてメーカーに利益を還元する出来高払い制の流通システム「PPT」(ペイ・パー・トランザクション)を導入したことで、「大作・話題作を大量品揃えしたことも大きな要因」(同社)。
TSUTAYAチェーンのレンタル映像ソフト貸し出し数のうち、DVDが占める比率は年間平均で「85.8%」。11月には単月で初の90%台を記録したほか、一昨年の年平均66.0%を大きく上回る結果となり、「映像作品の視聴メディアとしてDVDが定着した」(同社)との見解を示した。
2006年DVDレンタル回数の主な上位タイトルは以下の通り。洋画=1位「Mr.&Mrs.スミス」、2位「チャーリーとチョコレート工場」、3位「フライトプラン」、邦画=1位「交渉人 真下正義」、2位「容疑者 室井慎次」、3位=「NANA-ナナ-」、海外テレビドラマ=1位「LOST シーズン1」、2位「プリズン・ブレイク」、3位「24-TWENTY FOUR-シーズンV」。