住友林業(千代田区)は1月15日、表参道ヒルズ(渋谷区神宮前4)に国産木材などを用いて自社の活動を紹介する期間限定のショールームを開設した。名称は「サステナブル フォレスト ギャラリー」。表参道に面するイベントスペース「R-STUDIO」内に開いた。
同社が住宅購入者向けのフェアやイベントのほかに消費者向けのショールームを開くのは今回が初。所有する四国・新居浜の社有林から高さ2メートル近い樹齢100年のヒノキ丸太を持ち込むほか、映像やパネルなどを通じ活動内容を紹介。表参道エリアに集まる若者層に向けて独自の取り組みをアピールし客層の拡大を狙う。
ファサードや壁に取り付けたのはヒノキで作った格子。ショールーム内にはほかにも、ヒノキと杉、ミズナラ、センの各木材を使った特注のスツールを設置。インテリアや持ち運んだ木材はいずれも、このイベントのために新たに用意したものが中心という。
ショールームでは会期中、小イベントも行う。平日は同社人事担当者が常駐し就職活動中の学生に社内活動を紹介(要事前予約)、土曜・日曜には山林部のスタッフによるトークイベントを予定している。
同社広報担当者によると、年間で建てる約1万棟の建造物のうち、使用する木材の5割以上が国産のもの。「質のいい木材を確保するために国内の森林保全にも取り組んでいる」(同前)。2年前からはこれらの活動を伝えるシンボルキャラクター「きこりん」も打ち出している。
木でできた「木の精」という設定の「きこりん」は今回、オリジナルグッズとして登場。来場者全員には専用のきこりんブックと間引きした木を再利用したノートを配るほか、アンケート回答者には先着限定で木製の携帯ストラップを進呈する。開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。1月21日まで。