12月19日、代官山にオリジナルの生地やテキスタイルを用いた家具・雑貨などを扱うテキスタイルショップ「cocca(コッカ)」(渋谷区恵比寿西1、TEL 03-3463-7681)がオープンした。
一軒家を改装したショップには、ロール状に巻かれたオリジナルの生地が壁一面に取り付けられ、陳列棚にはアンティークレースやボタンなどの手芸用品が並ぶ。階段のある吹き抜け空間にはオリジナル生地を使った照明を飾り、2階はギャラリースペースとして開放するという。
同店は、創業60年の老舗テキスタイルメーカー、コッカ(本社=大阪市)が布の「発信基地」として新たに立ち上げた直営コンセプトショップ。総合ディレクションは学芸大学近くで国内クリエーター作品を扱うコンセプトショップを運営するバーデンバーデン(目黒区)が手がけた。
白を基調にした2階建ての店内に並ぶのは、家具作家「OGATA(オガタ)」さんが店に合わせて作った木目のインテリア。エントランスの庭のデザインや店舗ロゴのグラフィックデザインなどもすべて国内クリエーターに依頼した。売り場面積は1階・2階を合わせ約96平方メートル。
店内で扱う生地は、オリジナルや復刻生地など50種類以上。テーブルクロスにも使える「ラミネート」生地や中綿を詰めた生地など、異なる素材も用意した。柄は各種色違いも揃うストライプやドットなど。ファッションデザイナー「spoken words project(スポークン・ワーズ・プロジェクト)」とのコラボ生地は、セロテープやガムテープの柄をストライプに見立てたユニークなもの。復刻版では懐かしさを感じさせる花模様も復活させた。
オリジナルの「coccaパレット」は、茶や黄色、ピンクなどの色に染めた無地のシリーズ。生地の色に合わせ、同色の糸やレース、くるみボタンなども展開している。これらの生地を使った独自商品は、バッグやワンピース、ノートなど。パレットシリーズの布を貼り付けたランプや椅子なども販売する。
生地は幅110センチが基本で、価格帯は1,000円台~5,000円台。オリジナル雑貨は、バッグが小=10,500円、大=13,650円ほか。2階では今後、購入した生地の端をかがる工房サービスやクリエーターによるワークショップなどの企画も行っていくという。
営業時間は12時~20時。月曜定休。(写真=「cocca」1階売り場)