アニメーション映画生誕100周年を記念し、田名網敬一さんなど日本の気鋭クリエーター16人が監督を務めたオムニバス・アニメーション「TOKYO LOOP(トーキョー・ループ)」(配給=ダゲレオ出版)が12月23日に公開される。劇場はシアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)。
アニメーション映画の先駆的作品と言われる「愉快な百面相」(アメリカ、ジェームズ・スチュアート・ブラックトン監督)が製作されたのが1906年。コマ撮りの実写映画からスタートしたアニメ映画は、その後世界の前衛芸術家にも影響を与え、日本ではアニメーション作家の久里洋二さんが主催した「アニメーション・フェスティバル」(1964~67年)が話題になった。
アニメーション・フェスティバルには、横尾忠則さんや手塚治虫さんら人気クリエーターも多数参加。100周年記念アニメでは、同フェスの顔ぶれをほうふつとさせる気鋭クリエーターが出揃い、「TOKYO」からインスパイアされた作品を披露する。(以下「」内は作品名)
参加するのは、グラフィック・デザイナーの田名網さん(「トーキョー・トリップ」)をはじめ、人気CMメーカーで「だんご3兄弟」の作詞も務めた佐藤雅彦さん(「TOKYO STRUT」)、美術家の束芋さん(「公衆便(反転)女」=写真)など。60年代アニメ・フェス主催者の久里さんは、新作「フンコロガシ」を制作した。若手からの参加は、大山慶さん(映像作家)、清家美佳さん(アニメーション作家)ほか。
公開を記念し、12月から来年1月にかけて劇場では参加者によるトークイベントを開催。開催スケジュールは、12月23日=古川タクさん、岩井俊雄さん、同28日=しまおまほさん、1月10日=しりあがり寿さん、同12日=山本精一さんほか。映画鑑賞料は一般(当日)=1,800円。