原宿の複合コンセプトストア「TOKYO HIPSTERS CLUB(トーキョー・ヒップスターズ・クラブ)」(渋谷区神宮前6、TEL 03-5778-2081、以下「THC」)は12月13日より、1968年パリの「5月革命」をテーマにした企画展「MAI(メイ)68展」を開催している。
ベトナム戦争などの国際的な混乱の中巻き起こった「5月革命」は、反体制を掲げる学生を中心に、フランス民主化に向けて大きな影響をもたらした歴史的運動。当時街中には、美大生らが制作したスローガン・ポスターも掲出され、後に巨匠と呼ばれる若き日の映画監督も運動に参加するなど、その後の文化にも影響を与えたことで知られる。
THCでは、これまでにも店内にポスターを飾るなどオープン当初から同革命に注目してきたという。同展では、当時のスローガン・ポスター(オリジナル)6枚をはじめ、写真家で映画監督のウィリアム・クラインさんが写した革命の写真10点以上を展示。関連書籍や、同展オリジナルのTシャツ、バッグもそれぞれ販売する。同20日には、革命当時フランスにいた映画研究家、村山匡一郎さんらによるトークイベントも開催。入場無料。1月21日まで。
また、来年4月には今回写真を展示するウィリアム・クラインさんが1968年に監督したドキュメンタリー「GRANDS SOIRS ET PETIT MATINS 革命の夜、いつもの朝」(発売元=THC)を、日本初公開のDVDとして発売する。(写真=1968年当時、ウィリアム・クラインさんが撮影したパリの様子© William Klein