京王バスはJR東海バスと共同で12月15日より、高速バスで初めてとなるJR浜松駅と渋谷・新宿を結ぶ路線の運行を開始する。浜松からのバス移動はこれまで終着点が東京駅に限られていたが、渋谷・新宿への輸送開始で若年層の取り込みを目指す。
運行を開始する「新宿・渋谷~浜松線」は、新宿駅西口・渋谷マークシティとJR浜松駅を結ぶもので、1日の運行数は3往復(通年)。渋谷までの到着時間は3時間47分、新宿までは4時間12分を要する。運賃(渋谷~浜松)は片道3,700円。
新幹線を使い渋谷~浜松間を移動した場合の所要時間は1時間45分と、バス移動に比べ約2時間の短縮となるが、運賃は新幹線(自由席)を使った場合(7,560円)の約半額となる。
同路線の営業を担当する京王高速バスの多賀さんは、「休日は渋谷で買い物する若者客の利用も多いのでは」と予測する。開通当初は1日3往復の運行だが、「今後需要を見込めれば運行数を増やしていく」(多賀さん)という。