東急電鉄(渋谷区南平台町)は12月5日、プラザスタイル(旧ソニープラザ、港区北青山2)などソニーから分離した6社を傘下に収めるスタイリングライフ・ホールディングス(恵比寿4、以下スタイリングライフ)と資本提携したことを明らかにした。
スタイリングライフは、ソニーグループのリテール関連事業による持株会社として今年6月に正式発足。資本金は10億円。設立の際、ソニーが株式の過半数を日興プリンシパル・インベストメンツ(NPI)に売却譲渡したことから、これまでの株式保有率は、NPI100%出資子会社のアジアリテール・ホールディングスが51%、ソニーが49%となっていた。
今回の提携でソニーは、同社保有の発行済み株式の一部を三井物産、東急電鉄、千趣会の3社に譲渡。保有率を23%まで下げたほか、東急電鉄は三井物産の15%に次ぐ8%を取得し、第4位株主となった。千趣会は3%を取得し第5位に。
東急電鉄は、小売事業を「交通、不動産に次ぐコア事業にする」として、スタイリングライフとの連携を強化。提携後は東急線沿線で両社による共同事業を展開する構え。また、三井物産は新商品・サービスの企画開発で、千趣会は商材、インフラ面でそれぞれのシナジー効果を見込むという。