コマーシャル、エディトリアル写真などで活躍するかたわら、作家としても活動する写真家、横木安良夫(よこぎ・あらお)さんの個展「TEACH YOUR CHIRDREN(ティーチ・ユア・チルドレン)-1967-1975 あの日の彼 あの日の彼女-」が12月1日より、ロゴスギャラリー(渋谷パルコ・パート1、TEL 03-3496-1287)で開催されている。
1949年、千葉生まれの横木さんは日本大学芸術学部写真科を卒業後、1975年に独立。1985年には初の個展「Day by Day」を発表し、その後も多分野で活躍を続けている。同展では、若かりし日の横木さんが捉えた60年代~70年代のモノクロ・ドキュメント写真を、ビンテージプリント約10点を含む約130点に渡って公開している。
作品は、都内をはじめ横木さんの地元・市川、湘南、福生(ふっさ)など当時街を歩き回って収めたスナップ写真が中心。モノクロ写真には、幼い表情の残る少女や公園のカップル、海辺に座る若い女性たちなど、団塊世代に生きる「若者」の表情が切り取られている。公開中の写真は、当時のオリジナルネガをもとに新たに制作した銀塩プリントや、古いネガをデジタル処理して焼かれた作品も。
会場では、作家の角田光代さんがショートストーリーを書き下ろした、展覧会と同名の写真集(アスコム刊、3,990円)も先行発売。フレーム入り、デジタルプリントと銀塩プリント、同展限定ポストカードも販売する。横木さんは同5日に写真家の藤代冥砂さんと、6日には同じく写真家のハービー山口さんとトークイベントを行うほか、同11日には角田さんがゲスト参加する。入場無料。12月13日まで。©Yokogi Alao