エキサイト(渋谷区恵比寿4)は12月4日、インターネットの無線アクセスポイントを増やすイギリス発のコミュニティープロジェクト「FON(フォン)」を日本向けに展開する「フォン・ジャパン」(目黒区)と業務提携したことを明らかにした。
日本法人、フォン・ジャパンの親会社で、同プロジェクトを取り仕切る「FON WIRELESS Limited」(本社=イギリス・ロンドン)は昨年11月に設立。無線LANの専用ルーターを配布・販売し、会員向けにアクセススポットを提供するサービスが主力で、今年2月には米グーグル、スカイプ・テクノロジーズなど数社から約26億円の出資も受けている。
アジアでの本格的なサービス開始は、韓国と11月の香港に次ぎ日本が3カ国目。今月初めには台湾でもサービス開始を予定している。フォン・ジャパンの実働開始は12月5日。日本では開始当初よりエキサイトと全面協力し、ネットを中心としたプロモーションを展開する。
エキサイトでは、ブロードバンド・インターネット接続サービス「BB.excite」会員の中から、都内に住む3,000人を対象に専用ルーター「ラ・フォネラ」を無料配布し、自社ECサイトでもルーターを販売する(12月中旬~)。都内、関西地方に26拠点を構えるブロードバンド・カフェも順次、サービスに対応していく予定。
専用ルーターの価格は1,980円。サービスは、アクセスポイントを開放し他ユーザーのアクセスポイントも利用できる無料コースが基本で、ほかに有料コースが2種類。日本では当面、無料ユーザーの利用数を増やし無線アクセススポットの増加を目指す。2007年までにアクセススポット3万カ所、2008年には首都圏を中心にルーター販売台数15万台を計画する。