好み焼き・鉄板焼き専門店「つき味 HIROO(つきみ広尾)」(渋谷区広尾5、TEL 03-3441-9797)が10月30日、広尾にオープンした。
同店のオーナー、関本剛史さんは、人形町、銀座などに店を構える人気店「どれ味(どれみ)」で腕を磨いたお好み焼き一筋の料理人。22歳で「どれ味」に入店、銀座店の店長も務めた。どれ味のお好み焼きは、小麦粉を使わず山芋と出汁で作る同店のオリジナル。食べる前に、約2メートルの距離からマヨネーズを宙に浮かせてトッピングするサービスが話題となり、関本さん自身も多数のテレビ番組に出演したという。
転機が訪れたのは10年目に入ってから。「自分の店を持ちたい」(関本さん)との思いから独立を決めた。店は、広尾商店街沿いの2階。店舗面積約15坪の店内には、掘りごたつ式のテーブル7卓とカウンターを含め32席を設けた。
お好み焼きは、前店の味を「『のれん分け』のようなかたちで」(同)で継承し、味は当面アレンジを加えず「元祖」の味を維持するという。主力の「つき味焼」(945円)に加え、前店ではすでに提供を終えた「サラダ焼」(1,000円)も提供する。サラダ焼は、きゃべつの替わりにレタスを使用し、トマトやたまねぎなどの野菜を入れたオリジナル。店では名物のトッピングサービスも行う。
鉄板焼きは、帆立(945円)、アスパラ(840円)、豚キムチ(945円)ほか。もんじゃ焼きは、あさり出汁、味噌ベースの「Fukagawa潮干狩もんじゃ」(945円)など、あっさりとした味付けが特徴。アルコールは、焼酎やワインを多く取り揃え、オリジナルカクテルも提供する。客単価は3,500円。
お好み焼きの有名店が店を構えることでも知られる広尾エリアへの出店については、「意識はしていないが、負けられない」(関本さん)とも。「『どれ味』は今でも大きな存在。今後は新メニューも考案していきたい」(同)と話している。営業時間は17時~23時。(写真=「つき味 HIROO」店内)