コムデザイン(港区)は11月16日より、電力館(渋谷区神南1、TEL 03-3477-1191)でデザイン住宅「9坪ハウス」の新作発表展を開催する。会場は、同館2階TEPCOギャラリー。
1952年、建築家の故・増沢洵さんによって発表された「最小限住居」をモデルにした「9坪ハウス」は、9坪の土地に建てる個人住宅プロジェクト。ハウジング、コマース事業などを手掛けるコムデザインは2001年秋より、自社ハウジングブランドとして同プロジェクトを本格始動。翌2002年4月には、小泉誠さん設計による9坪ハウスで販売を開始した。
同社が取り決めた「9坪ハウスの5原則」によると、同ハウスのデザイン定義は、平面が3間(約5.5メートル)四方の正方形であること、3坪の吹き抜けを設けること、丸柱を使うことなどが条件。「現代気鋭のデザイナー」を起用することも、コンセプトのひとつだという。プロジェクトにはこれまでに10人以上の建築家が参画、すでに住宅として機能しているものもある。
同展では、昨年「9坪ハウスTall」(写真)を発表した建築家、阿部仁史さん設計の新作を、模型やイメージパース、図面などを用いて紹介する。また会場には、応募総数約2千人の中から選ばれたコンペ優秀作99点の模型なども併せて展示。模型展示などでこれまでの試みも振り返る。入場無料。11月28日まで(水曜休館)。