ナップスタージャパン(渋谷区桜丘町)は11月6日、iモード対応端末向けの有料音楽配信サービスを開始した。
昨年10月、ネット上の定額音楽配信で知られる米ナップスターとタワーレコード(本社=品川区)のジョイントベンチャーとして設立されたナップスタージャパンは、今年10月に日本でのサービスを開始。定額サービスでの楽曲ダウンロード数は、サービス開始から1週間で200万件を突破している。
ナップスターのモバイル向け音楽配信サービスは今回が初。サービスは「着うた『ナップスター♪ タワレコ公式』」と「着うたフル『ナップスター♪ タワレコ公式フル』」で、スタート時の楽曲は邦楽が中心。「ナップスター♪ タワレコ公式」では約2万曲、「ナップスター♪ タワレコ公式フル」では約1万曲を提供する。コンテンツはタワーレコードの公式モバイルサイトやフリーマガジンとも連動、楽曲にはパッケージ販売用のリンクを設け、利便性を高めるという。
サービスはいずれもポイント方式の月額課金制。登録すると月に300ポイントが与えられ、2つのサイトに同時登録した場合は、双方のポイントが併用できる仕組み。追加ポイントの購入額は、100ポイント=105円、300ポイント=305円ほか。対応機種は、「着うた」が900iシリーズ以降、「着うたフル」がP902iS以降。PC版では話題を集めた「定額」制は、「モバイルでは現状、十分なシステムがない」(ナップスタージャパン広報担当者)として、当面は予定がないという。
タワーレコードは、ナップスタージャパン設立を発表した約1カ月後に、NTTドコモとの資本提携を発表。NTTドコモが総額約128億円でタワーレコードの発行済株式のうち42%を取得したことから、記者会見でも「音楽配信」に関する質問が集中していた。(写真=着うた「ナップスター タワレコ公式」トップページ)