かまぼこの老舗、鈴廣グループの小田原鈴廣(本社=小田原市)が経営する代官山の新業態デリ「FISH & CAKE DELI(フィッシュ&ケーキデリ)」(渋谷区代官山町、TEL 03-5728-4147)は11月15日、主力商品の「フィッシュケーキ」を全面リニューアルする。
昨年7月、服飾店やサロンなどが建ち並ぶ、代官山・キャッスルストリート沿いにオープンした同店は、かまぼこの原料にもなる魚のすり身を使ったオリジナルフィッシュケーキを提供するデリ&カフェ。これまで通年で8品目を提供してきたフィッシュケーキは、種類を6品目まで絞り、素材や製法など一から開発するかたちで改良を加えた。季節商品はこれまで通り、各期間2品を提供する。
改良にあたり注力したのは、見た目の鮮やかさと食感。発売するのは、プレーン・えび・たこ・ひじき・パプリカ・いかすみ(各180円)で、外からも具材が見える丸い形状が特徴。リニューアルに併せ、パンにフィッシュケーキをはさんだ「フィッシュサンド」(450円)と、ハーブスパイスを効かせた「おさかなスティック」(350円)も新発売する。
同社広報・マーケティング課の池沢稔さんは、同店について「高級店でもファーストフードでもない『中間』の業態はこの地域で珍しい」と分析。「需要の変化に伴い商品を改良する必要があった」と話す。フィッシュケーキは代官山店のオープン後、百貨店などの催事でもテスト販売を行っており、今後は多店舗化も視野に入れているという。(写真=リニューアルされるオリジナル「フィッシュケーキ」)