空中に描かれた絵がそのままの形で家具になる――高度な技術で作られた、独特の曲線を持つユニークなインテリア作品が10月31日より、青山のアート拠点「トーキョーワンダーサイト(TWS)青山:クリエイター・イン・レジデンス」(TEL 03-5766-3732)で展示される。
展示されるのは、スウェーデンの女性デザイナーズグループ「FRONT(フロント)」が制作するオリジナル家具「スケッチ・ファニチャー」。作品はまず、空中に描かれたペンの動きをモーションキャプチャーと呼ばれる技術で3Dファイルに変換、3Dファイルはその後レーザー焼結(ラピッドプロトタイピング)で一層ごとに具現化され「家具」の形が表れるというもの。家具は、椅子やテーブル、ランプシェードなど種類も形状もさまざまで、実際に使用することもできる。
TWS青山:クリエイター・イン・レジデンスでは、これらの作品を11月5日まで展示(入場無料)。会期中は一部の日程を除き、アーティストによる実演も行われるという。東京都の支援により、主に各国の若手芸術家の滞在拠点として機能する同施設は、11月7日に正式オープンを予定している。(写真=「スケッチ・ファニチャー」by FRONT)