ギャラリー「ときの忘れもの」(南青山3、TEL 03-3470-2631)では10月27日より、フランスの女性写真家、イリナ・イオネスコさんの個展を開催している。
1935年、パリ生まれのイリナ・イオネスコさんは、ダンサーなどを経て1965年に写真を撮り始める。以来、多くの女性を撮り続け、自身の娘であるエヴァさんを写したヌード写真は有名。モノクロの作品は、バロック調の華美な装飾に加え、シュルレアリスムを思わせる詩的な世界観が話題を呼び、日本でのファンも多い。
個展では、代表作22点を収めたポートフォリオ「Porte Dorée」を初公開するほか、娘エヴァさんを被写体にした「EVA」の連作8点、ユネスコの依頼で撮影されたアフリカ・シリーズ3点など全41作品を展示する。入場無料。11月4日まで。(写真=「Porte Dorée 1」、1974年)