世界で1、2位の売り上げを誇るスターバックスコーヒーの国内旗艦店「スターバックスコーヒーSHIBUYA TSUTAYA店」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3770-2301)が10月24日、リニューアルオープンした。
1999年12月、ハチ公前交差点「QFRONT」ビル開業と同時にオープンした同店は、立地も良く常に客足が途絶えない人気店として知られる。SHIBUYA TSUTAYAの全面改装に伴い実施した大規模改装では、売り場とカフェを分断していた2階の仕切りを取り払い、従来にはなかった「開放感」を出した。
2階では、これまでTSUTAYAの売り場、カウンターとして機能していた窓側の一帯をカフェ区画とし、改装前と比べ28.6平方メートル広い103平方メートルのフロアを確保。増床にあたりテーブルサイズも大きくするなど、一席あたりのスペースを広げた。床面は、TSUTAYAの売り場と同様のフローリングを採用し、売り場との「一体感」を出したのが特徴。また、ドリンクを持って自由に店内を回遊できるように、TSUTAYAの各売り場にも専用のドリンクホルダーとゴミ箱を用意した。
1階は、センター街からの入口付近に独立型のサテライトレジを置き、コーヒー豆やタンブラー、フードのみの購入客と、ドリンク購入客の流れを二分化。什器を低くコンパクトにすることで圧迫感を解消するなど、混雑を避ける造りへと内装を一新した。
スターバックスコーヒージャパン・松本英章事業開発本部ライセンスビジネス部ディストリクトマネージャーは、今回の改装について「これまでに寄せられたユーザーからの意見を反映させた1年がかりの計画だった」と話す。昨年4月、SHIBUYA TSUTAYAを運営するTSUTAYA STORES(渋谷区渋谷2、旧TSUTAYA STORES東京)に店舗運営権を移管したことで、「自由な店作りが実現した」(松本さん)という。
「売上高世界一」の座はこれまで、「アンデルセン」とのコラボレーションストアでもある「横浜CIAL店」に譲り渡していたが、リニューアル後の売り上げは、「短期間ではあるが1位に返り咲いた」(同)という。今後は、TSUTAYA店舗内にも座席を設ける予定。(写真=増床した2階のカフェスペース)