ポーランドのフレーバー・ウオツカ「ズブロッカ」の日本代理店を務めるリードオフジャパン(港区南青山7)は10月20日・21日の2日間、渋谷パルコ・パート1前の広場で、巨大な「檻」を使ったプロモーションを展開している。
およそ100年前に本格的な生産を始めたという「ズブロッカ」は、ポーランドにある世界遺産の森「ヴィアオヴィエジャ」のみで採れるズブロッカ草から作られる伝統的なウオツカ。独特の甘い香りが人気を集め、日本では1980年代中盤、中年層を中心に認知を広げた。ポーランドのウオツカメーカー、ポルモス・ビアリストック社が生産する同商品は、ズブロッカ草を食べて生息する野牛「バイソン」のアイコンが特徴。リードオフジャパンは、今年8月に代理店となっている。
プロモーションでは、映画の舞台セットなどを手掛ける制作会社に依頼した塩化ビニール製の「檻」を使用。檻は3×2×2(メートル)の大きさで、床にはズブロッカのボトルとズブロッカ草を配置、柵の間から中に入ることもできる。檻では「捜して下さい。ズブロッカがオリを破って逃げてしまいました」などと書かれた紙を掲出し、専用のリーフレットを見てズブロッカが飲める店舗へと誘導を促す仕組み。
参加店舗は、渋谷エリアの10店舗と、10月27日・28日に同じく檻のプロモーションを予定している六本木エリアの12店舗。各店舗では、アップルジュース割りの「シャルロッカ」、ジンジャエール割りの「ズブバック」など4種類のズブロッカカクテルを提供。ポスターやテーブルテント、グラスなどの販促グッズも活用し、「檻」との連動を図る。トイレには頭の位置にバイソンの角(つの)をかたどったステッカーを貼る演出も。ストーリー仕立てになったプロモーションの全貌は、公式ホームページ上で見ることができる。
今回のプロモーションを企画したリードオフジャパン・マーケティング部マーケティング課ブランド・マネージャーの森谷真樹さんによると、企画の構想期間は約4カ月。ターゲットとする20代~30代への影響力を狙い「口コミベースで気持ちの熱が伝わればと考えた」(森谷さん)。渋谷では、警備員のほかに宣伝を呼び掛けるスタッフなどは特に配置していない。道行く人が撮った写真がブログなどに掲載されることで口コミ効果を狙うという。