1960年代から80年代を中心に、当時宣伝ツールとして使われた希少な映画ポスターを集めた企画展「フランス映画 オリジナル・ポスター展 ’06 COLLECTION」が10月18日より、渋谷「ロゴスギャラリー」(パルコ・パート1、TEL 03-3496-1287)で開催される。
集められたポスターは、海外の専門家や愛好家の間で「オリジナル」と称される、映画初公開時に製作された初版ポスターが中心。フランスでは、ポスター専門作家のほかに、さまざまな分野の芸術家によって製作されたポスターも多く、会場には60年代に起きた映画ムーブメント「ヌーベル・バーグ」時代のポスターも登場する。
ポスターはすべて販売されるが、その多くは実際に使用されたものであるため、価格は発行枚数やコンディションによって上下するという。希少価値の高いものでは、「勝手にしやがれ」(1959年、ジャン・リュック・ゴダール監督)=21万円、「幸福の設計」(1947年、ジャック・ベッケル監督)=126,000円、「創造物たち」(1966年、アニエス・ヴァルダ監督)=63,000円ほか。
展示品の中には、黒澤明監督、大島渚監督など日本人監督が手掛けた映画のフランス劇場版ポスターも含まれる。また、マスコミや映画評論家などの映画関係者に配られるプレスキット約30点も併せて展示・販売する。入場無料。10月31日まで。(写真=展示・販売されるポスターの一部)