アマゾンジャパン(渋谷区渋谷2)は10月3日より、ローソンなどのコンビニエンスストアで、世界初の前払い式カード「Amazon ショッピングカード」の販売を開始する。
アマゾンではこれまで、クレジットカードや代金引換、オンラインギフト券などの決済方法を提供してきたが、リアル店舗で前払い制のカードを導入するのは世界初。Amazonショッピングカードでは、ギフトとしての需要に加え、新たな決済窓口で新規ユーザーの取り込みも強化する。
カードは、3,000円(白)と5,000円(黒)の2種類。裏面には各カード個別の16けたのコードが書かれており、スクラッチ部分を削りコードを確認後、Amazon.co.jpのPC・モバイルサイトに番号を入力すると、商品が購入できる仕組み。購入対象となるのは、現在Amazon.co.jpで扱う11カテゴリー・約1千万点の全商品で、有効期限はない。カードは複数枚の同時利用や残金の持ち越しも可能で、そのほかの決済方法と組み合わせることもできる。
開始当初は、ローソン、ナチュラルローソンの全店舗(計約8,400店舗、2006年10月現在)と、ミニストップ、am/pmの一部加入店で取り扱いを開始、加入店には、専用のポスターまたはステッカーを掲出する。カードには、希望者のみ黄色の台紙が特徴の贈答用ケース(無料)が付く。
同1日、本社のある渋谷クロスタワーで会見を行ったアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は、図書券などの普及を理由に「日本市場には大きな可能性がある」と語り、「(カードは)ギフトとして手渡しや郵送もできる商品。コンビニエンスストアをはじめ今後は他業態での展開も進めていく」と意欲をのぞかせた。
同社ではカード発売のキャンペーンとして、サービス開始から1年間、100枚に1枚の割合で設定金額以上の買い物ができるサプライズカードを発行。カードは、3,000円で4,000円分、5,000円で7,000円分の買い物ができるもので、当選はコード番号入力時に確認できる。