9月21日、大阪の文化を伝える複合イベント「第2回 大・大阪博覧会 in SHIBUYA」が開幕、会場となる東急百貨店本店(渋谷区渋谷2)では、名誉総合プロデューサーを務める桂三枝さんらが朝から詰めかけた客を出迎えた。
昨年に続き2回目の開催となる大・大阪博は、大阪の伝統文化や歴史を追う展覧会(会場=東急本店)と、有名店が出店する「なにわうまいもん市」(会場=東急東横店)で構成される大型イベント。昨年は、開催期間中延べ約57万人を動員し話題を集めた。
展覧会では「商都・笑都 大阪展」と題し、大阪の起業家の足跡を追う展示やヒット商品を紹介するコーナーを開設。目玉企画として、大阪商人の神様「えべっさん」が祀られる今宮戎神社の祭礼「十日戎」を再現し、参拝客の吉兆を結ぶ巫女「福娘」から縁起物の「福笹」を購入することもできる。通天閣からは、昨年の「出張」が好評だった「ビリケンさん」に代わり、同タワー建設50周年の記念事業として作られた「平成のビリケンさん」が登場。会場では、「もり井」のぜんざいや「香葉園」の炭せんべいなど三枝さんが実際にセレクトした大阪土産も販売。
「なにわうまいもん市」は会期を昨年より6日間延ばし、全13日間の日程へと拡張。通天閣近くの串かつ店「だるま」やマンゴーかき氷で知られる「冰館(ピングァン)」など新規8店を含む約50店舗が出店する。会場ではたこ焼き(会津屋)やオムライス(北極屋)などの実演販売も実施、「蓬莱(ほうらい)」の肉まんや「桃谷いかやき屋」の玉子入りいか焼きなど昨年行列ができた人気メニューも登場する。
開催初日となった同21日には、開店前の東急本店でオープニングイベントが行われ、報道陣を前に桂三枝さんらが「福娘」とともにイベントの成功を祈願した。三枝さんは開店後エントランスで客を出迎えると「いらっしゃいませ」と挨拶し、写真撮影にも気軽に応じるなど、自らイベントをアピール。会見では名物芸の「いらっしゃーい」も披露した。三枝さんは、9月30日、10月1日に恵比寿ザ・ガーデンホールで行われる落語イベント「大・上方落語祭 渋谷繁昌亭」にも出演する。