スパイラル（港区南青山5、TEL 03-3498-1171）では9月8日より、スイスを拠点に活動するアートユニット「lang／baumann（ラング／バウマン）」による大型企画展を開催する。

　同ユニットは1990年、ベルン出身のサビナ・ラングさんと米サンフランシスコ出身のダニエル・バウマンさんによって結成された。階段がないため実際には上ることのできない「飛び込み台」や、バーラウンジ全体を作品にした大型プロジェクトなど、展示空間そのものをアートワークに取り込む独特の作風で知られる。企画・設計から運営も手掛ける移動式ホテル「hotel everland」（2006年）は代表作のひとつ。

　日本初の個展となる同展では、「lumps & bumps－ラング／バウマン的スパイラルの感じ方－」と題し、施設1階「スパイラルガーデン」全体を作品に見立て3つの体験型アートを披露する。作品（カッコ内は展示場所）は、ブロンズ色のレリーフ約200ピースから成る「perfect ♯4」（大階段＝エスプラナード）、大洋を思わせる青いバルーン状の作品「perfect ♯2」（円筒状の空間＝アトリウム）、「ジグザグ」模様のカーペットを敷き詰めた「beautiful corner ♯4」（ギャラリー＆カフェ）。

　展示は、2004年にスタートした日本・スイス間の文化交流イベント「ダイナミックススイスキャンペーン」の一環として行われる。入場無料。9月24日まで。（写真＝「beautiful lounge」2003年）

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