大手芸能プロダクションのアミューズ(渋谷区桜丘町)は8月22日、同社の主要株主であり筆頭株主でもある大里洋吉代表取締役会長が所有する株式の一部を、役員・従業員や所属アーティストに贈与すると発表した。
同社では従来より「社員持株会」「アーティスト持株会」の両制度を取り入れているが、今回の贈与で対象者らが「株主」という立場で「経営的視野を持って行動する」(同社)のが狙い。
贈与の対象となるのは、今年4月1日時点で在籍している同社と同社子会社の役員・従業員と、同社に所属する専属契約アーティストの中で、現在(8月22日)継続して在籍・契約している対象者のうち希望する者全員。贈与される株式は一人当たり一律500株で、8月22日の終値(=2,020円)で計算すると101万円に相当する。
贈与する株式数は計20万株で、株券の受け渡しは9月30日を予定。贈与により、大里洋吉代表取締役会長の議決権比率は29.45%(贈与前)から26.87%(贈与後)へと下がる。