開業30年「恵比寿ラーメン」が閉店、年内に上海進出へ

シャッターの「えびす様」は閉店後も残されるという

シャッターの「えびす様」は閉店後も残されるという

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 7月31日、恵比寿で30年間営業を続けてきた老舗ラーメン店「恵比寿ラーメン」(恵比寿西1)が閉店した。

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 恵比寿周辺で育ったという女性店主、竹林雄子さんが1976年(昭和51年)、20歳の時に開業した「恵比寿ラーメン」は、当時はまだ珍しかったという「移動しない」屋台として営業を開始、13年後の1989年(平成元年)に現在の場所に店を構えた。赤いテントと「えびす様」のロゴマークが特徴だった店舗は、醤油ベースの透き通ったスープと素材にこだわったラーメンがブームを呼ぶなど、「東京ラーメン」の草分け的存在として、長年に渡りファンが絶えなかった。

 「開業後30年が『節目の年』という思いがあった」と竹林さん。アジアのメディアにも取り上げられ、店には韓国などから来る観光客も多かったことから、新天地を求めアジアでの出店場所を探した。リサーチの結果、治安も良く質のいい食材が調達できる中国・上海に的を定め、現在は高級ホテル内に出店する方向で交渉を進めているという。

 恵比寿の店舗を手放すことについて、竹林さんは「『お客様には満足できるラーメンを食べてほしい』という思いが一番。これまでも味や質を守るため、多店舗化は考えて来なかった」と、1店舗主義を貫く考え。上海では、現地在住の日本人や日本人観光客に向けて、これまでと変わらない味を提供し続けるという。「どこにいても『たかがラーメン、されどラーメン』という気持ちは変わらない」(竹林さん)。

 年内には上海の店舗を立ち上げ、日本での活動は今後開設するホームページで順次報告していくという。

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