「第3回JFW」概要発表、原宿で若手ファッションショーも

松本章ファッション戦略会議事務局長

松本章ファッション戦略会議事務局長

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 ファッション戦略会議(事務局=渋谷区渋谷1、TEL 03-5467-9893)は8月3日、渋谷区内のホールで記者会見を行い、今秋開催予定の「第3回 東京発日本ファッションウィーク」(以下JFW)の概要を明らかにした。

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 昨年10月、経済産業省の支援により初開催されたJFWは、東京ファッションデザイナー協会(CFD)が主催する「東京コレクション」のファッションショーをメーンに、国内アパレルや繊維メーカーの展示会、商談会などの開催日程を一定期間に集約した複合ファッションイベント。第1回、第2回は神宮外苑聖徳絵画館前に特設テントを開設し注目を集めたが、今回は主会場を有楽町・東京国際フォーラム(千代田区)周辺に移し、会期も最短の5日間へと集約する。

 会期は2006年9月4日~8日で、パリやミラノ、ニューヨークなど世界の主要ファッションウィークの中で最も早い日程。東京コレクションには37メゾン計39ブランドが参加し、2007年春夏シーズンの新作を披露する。主会場となる東京国際フォーラムの「ホールB7」(=1,400平方メートル)と「ホールD7」(=340平方メートル)では、9月4日~7日の4日間で各8ブランドのショーが行われるほか、「丸ビルホール」(千代田区)でも2ブランドがショーを開催。前回のJFWでコレクションのスタートを飾った「シアタープロダクツ」は、「ato」とともに新宿伊勢丹店本館屋上でショーを行う。

 また、若手デザイナーに会場を無償で提供する初の試みとして「原宿クエストホール」(神宮前1)にもコレクション会場を開設。今回は、「タイシノブクニ」「POTTO(ポト)」「ヒスイ」など、応募ブランドの中から調整委員会によって選ばれた新人2組を含む8ブランドが参加する。東京コレクション以外の主なイベントは、JFW主催の「デザイナー・素材コラボレーション作品展」「JFW テキスタイル素材展」の2イベント(会場はともに東京国際フォーラム・展示ホール2)をはじめ、ユニクロのファッションショー(会場=丸ビルホール)、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ主催のファッションイベント(会場は未定)など。

 「日本の国際競争力強化」を掲げるJFWにとって重要視されてきた海外からのプレス、バイヤーなどの集客については、今回からJETRO(日本貿易振興機構)を通じ、専門誌への広告出稿や特集タイアップで呼び掛けを強化。「日本のファッション市場に関心が高いアジア圏のバイヤーも招集する予定」(太田伸之実行委員、イッセイミヤケ代表取締役社長)。

 松本章ファッション戦略会議事務局長(サンエーインターナショナル執行役員)は、会場を東京国際フォーラムに移した理由について「第1回JFW開催当初から3回目の会場は国際フォーラムに決まっていた。テント設営費などコスト上の問題もある。認知度向上のため開催時期も含め会場も早い時期に統一する必要がある」とコメント。また、三宅正彦JFW実行委員長(アパレル産業協会副理事長)は、「(デザインだけでなく)テキスタイルや素材との連携を図り日本の強みを世界に向けて発信していくことが重要」と話していた。(写真=松本章ファッション戦略会議事務局長)

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