ユニマットグループは7月26日、南青山の自社ビル内にマルク・シャガールなどの絵画を常設展示する「青山ユニマット美術館」（港区南青山2、TEL 03-5771-1900）をオープンした。場所は、外苑前駅から徒歩2分の場所。

　施設は地上4階層で、1階・4階の一部には貸しギャラリーも併設。美術館では、同グループの高橋洋二社長が収蔵する美術コレクション約5,000点の中から、20世紀初頭、エコール・ド・パリ（パリ派）の絵画作品を中心に展示する。

　4階展示室（＝174.91平方メートル）では、米グッゲンハイム美術館所蔵の油絵「窓からみたパリ」の完成下絵（1913年）、「ブルー・コンサート」（1945年、油絵）など初期から晩年までのシャガール作品計19点を常設するほか、3階（＝280.62平方メートル）には、パブロ・ピカソ、藤田嗣治、ラウル・デュフィといったそのほかのエコール・ド・パリ作家の作品が並ぶ。

　また、主に企画展が行われる2階展示室（＝243.91平方メートル）では開館後、ポール・セザンヌ、ヴィンセント・ファン・ゴッホなど印象派の作品を中心に展示し、今後はバルビゾン派や古典派などの企画展も開催の予定。そのほか2階には、シャガールのドキュメント映像を常時放映するビデオルーム（20席）を完備するほか、ポストカードやポスター、雑貨などを扱うミュージアムショップを1階に設けた。

　貸しギャラリーは全3区画で、各賃料（1週間）は1階「ガーデンルーム」（テラス付き、52.71平方メートル）＝39万円、1階「プロムナードルーム」（53.91平方メートル）＝30万円、4階「スカイガーデン」（テラス、倉庫など含め計168.77平方メートル）＝60万円ほか。4階は貸しホールやパーティールームとしても利用できる。

　開館時間は10時30分～18時30分。入館料は一般＝1,000円、学生＝500円。（写真＝4階展示室）

青山ユニマット美術館