キムラヤセレクト(港区)は7月25日、渋谷駅東口・宮益坂下交差点の総合ディスカウントストア「セレクト・イン キムラヤ渋谷東口店」(渋谷区渋谷1)を閉店した。
2001年12月にオープンした同店は、地下1階~4階の大型量販店として生活雑貨や電化製品、ファッション、コスメグッズなど生活用品全般を割安価格で販売。2年ほど前には地下1階を100円均一コーナーとし、1階にはドラッグストア機能も設けるなど、客足の多いフロアで売り上げを伸ばし「多い日で1日6千点以上の商品を売り上げていた」(店長の杉本さん)。
一方、渋谷駅東口エリアは地域特性上、買い物目的の来店客が少なく、「インポート商品などが主力の店舗に対し、現状は近隣の会社員が主なターゲットになっていた」(同社営業企画部・長谷部さん)ことが店全体の売上不振に繋がったという。同社では今後、他店舗やEコマースでの展開を強化する方針で、渋谷駅周辺での再出店については「物件次第では検討するが今のところは未定」(長谷部さん)としている。
キムラヤセレクトは2004年9月、約300億円の負債を抱え民事再生法を申請。翌年1月には投資会社の支援を受け、現在は経営再建中。(写真=営業最終日の「セレクト・イン キムラヤ渋谷東口店)