上野駅近くで10年間営業を続け、地元サラリーマンの間などで親しまれていた大型ダイニング「GHETTO(ゲットー)」が7月1日、上野店の閉店に伴い渋谷センター街に移転オープンした。
商業施設などが建ち並ぶ繁華街の上野中央口側に比べ、区役所やオフィス街など全体に落ち着いた雰囲気の浅草口に1996年に開業した「GHETTO」は、週末には結婚式の2次会などの利用も多く地元では10年来親しまれたダイニング。店長の花見さんによると、1997年から約3年間に渡り続けた「ドル生」(ドルの為替レートで換算する生ビール)は特に人気があったという。移転は入居先のビルのリニューアルに伴うものだといい、今回「新たに出発する思い」(花見さん)で渋谷センター街に場所を移した。
場所はセンター街中腹、1階に「ロッテリア」が入るビルの3階(渋谷区宇田川町、TEL 03-3770-0619)。黒を基調にした店内は、鉄柵やカーテンで仕切られた半個室が並んでいるのが特徴で、店舗面積は約35坪。上野店に比べ店舗の規模は約3分の2と縮小したが、客席数は大人数の記念行事などにも使える70席を確保した。
フードメニューには特に変更を加えず、和・洋・中を問わないオリジナルの創作料理を提供。上野時代から人気のメニュー「地鶏の唐揚げ」(680円)や「ことこと煮込んだ豚肉の角煮」(790円)、「ポルチーニ茸のクリームパスタ」(945円)などの定番料理をはじめ、「たこ、えび、青唐のうま辛チヂミ」(800円)など月毎に変える季節メニューも用意している。ドリンクは、今後銘柄を増やしていくという焼酎(420円~473円)に加え、各種ビール(350円~735円)、グラスワイン(630円)など。ウイスキーは、通常のドリンクメニューにはない「別メニュー」としてスコットランドなどのボトラーズブランドによる希少な銘柄も取り揃えている。想定客単価は3,500円。
渋谷の新店舗にはオープン後、上野からの常連客も訪れるという。「店名の『GHETTO』は『幸せを閉じ込める』という意味で付けられたもの。普段はセンター街を使わない30代~40代の客層にもどんどん足を運んでほしい」と話している。