渋谷区円山町の名画座「シネマヴェーラ渋谷」(TEL 03-3461-7703)では7月1日より、「女優・山口百恵 1973-1980」として山口百恵さんの出演作を特集上映する。
特集するのは、山口さんがデビューした1973年から、日本武道館で引退コンサートを行った1980年までの出演作のうち同館館長で弁護士の内藤篤さんが選んだ計18本。主な作品では、西河克己監督のリメークシリーズで、後の夫となる三浦友和さんとの「ゴールデンコンビ」で主演した「伊豆の踊り子」(1974年)、「エデンの海」(1976年)や、同じくコンビで出演した大林宣彦監督の「ふりむけば愛」(1978年=写真)などの代表作をはじめ、希少性の高いものでは、森昌子さん、桜田淳子さんとの「中三トリオ」で出演した「昌子・淳子、百恵涙の卒業式 出発」(1977年)のニュープリント・フィルム、テレビドラマとして放映された「野菊の墓」(1977年)などが上映される。
また、初日の同1日には映画評論家の四方田犬彦さんによる記念トークイベントが開催されるほか、劇場では6月に発売された単行本「女優山口百恵」(ワイズ出版刊、1,470円)も販売される。上映は日替わり2本立て(入替え無し)で、料金は一般=1,400円、シニア・会員=1,000円ほか。7月21日まで。なお、同館では同じ「女優」シリーズとして今年3月にも薬師丸ひろ子さんの特集上映を行っている。(写真=「春琴抄」1976年、西河克己監督)