バンタングループのシンプルアイ(渋谷区恵比寿南3)は7月5日、日本の著名料理人4人が講師陣として参加する料理学校「フードマエストロクッキングスクール」(恵比寿南3、TEL 03-5722-7076)を開校する。
10代後半~20代前半が主要ターゲットのバンタンに対し、30代へと客層の幅を広げる「ライフスタイル提案型」の新事業として、2005年12月に子会社化されたシンプルアイは、ワインスクール「レコールデュヴァン」やオーガニックヘアサロン「シンプルアイ」、ヨガスクールなどを展開。新スクールとなる同校(1階)がオープンするビルの2階・3階には、ヨガとワインの教室がすでに開校している。
参加する料理人は、スクールの代表を務める北岡尚信(仏「プティポワン」オーナーシェフ)、日高良実(伊「アクアパッツァ」エグゼクティブシェフ)、神谷昌孝(和「乃木坂 神谷」総料理長)、譚彦彬(中「赤坂離宮」総料理長、すべて敬称略)。教室の面積は約170平方メートル。IHクッキングヒーターを組み込んだシンプルな8卓(定員4人)の調理テーブルに加え、大型のモニターを置いたほか、「amadana」製のデザイン家電や天井のイラストなど内装にもこだわったという。
講義は「一流の食べ手」を目指す「フードマエストロ資格」獲得に向けて、食と農業に関する基礎知識や各国の食文化、テイスティングなどを、実技を交えながら学ぶ内容。開校当初は、プレオープン期間として料理研究家らが月替わりの旬のテーマ食材を使いレシピなどを伝授する料理教室形式のレギュラーコース「ガストロミー」(全24回)、「グランガストロミー」(全48回)の2コースのみを開始。各コースは月2回の月謝制で料金入学金12,600円と月額=12,600円。10月からは2007年3月に予定している第1回試験に向けて4人のシェフが交替で講師を務める「フードマエストロ」(5カ月計20回)、「料理研究家」(6カ月計24回)の2コースが加わる。「料理研究家」コースでは、本格的な実技講習も行い資格獲得後は料理教室インストラクターとしての雇用・独立支援も行う予定。資格講座2コースの料金設定は未定。
6月30日、同校で行われた発表会に参加した代表の北岡シェフは、「良い食べ手を育てることで、繊細な味覚と『食を楽しむ』という日本独特の食文化を再生できれば」と話していた。