横浜の伝説の娼婦、メリーさんのドキュメンタリー映画

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 円山町のミニシアター、Q-AXシネマ(TEL 03-3464-6277)では6月10日より、横浜の伝説の娼婦、メリーさんのドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」(中村高寛監督、配給=ナイン・エンタテインメント)がロードショー公開される。

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 メリーさんは、1960年代初頭から30年以上に渡り、横浜で娼婦として生きた伝説の女性(昨年1月死去)で、歌舞伎役者のような白塗りのメークと貴婦人のようなドレス姿で街角に佇む姿は横浜界隈で都市伝説と化し、地元の人たちをはじめ、これまでにも山崎洋子さん著のノンフィクション「天使はブルースを歌う」や五大路子さんによる一人芝居「横浜ローザ」など多くの創作家にも影響を与えたと言われている。

 自身も学生時代から横浜に通いメリーさんをよく見かけていたという中村監督がデビュー作としてメガホンを取り、本格的なドキュメンタリー作品となった同作は、2005年度の湯布院映画祭で喝采を受け、今年4月に横浜・伊勢佐木町の横浜ニューテアトルほかで封切りされた後は上映期間が延長されるなど各館で話題を呼んでいる。ヨコハマ経済新聞のインタビューに中村監督は、「映画を通して横浜を象徴するメリーさんの記憶をいろんな人達に語ってもらうことで、横浜の戦後の裏面史を浮き彫りにしたかった」と話している。

 渋谷エリアでは初のロードショー公開となる同館では公開初日となる同10日、中村監督と1995年にメリーさんを追った写真集を出し映画にも出演している写真家の森日出夫さんによるトークイベントを開催。今後も週末を中心に別企画のトークイベントを行う。上映は7月上旬までを予定している。料金は、一般=1,800円、学生=1,500円ほか。©森日出夫

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