アン・フォンテーヌ(本社=フランス・パリ)は6月2日、表参道に日本初となる直営旗艦店「アン・フォンテーヌ表参道ブティック」(南青山5、TEL 03-3797-9717)をオープンする。場所は、カルティエ、ピエール・ガニェールなどが出店する青山・みゆき通り沿いの商業施設内。
シグネチャーアイテムの白いブラウスを中心とした上半身に特化した商品展開で知られる「アン・フォンテーヌ」は、1994年にパリ1号店を開業、その後も直営店舗数を増やし、フランス、アメリカ、ヨーロッパなどで計60店舗を展開。日本では1995年よりアパレル製造・卸のファイブフォックス(千駄ヶ谷3)が輸入販売を手掛けてきたが、今年2月に契約を終えている。
表参道店のオープンはブランドにとって今後の世界戦略に向けた新ブティック展開の第1弾となるもので、同店を含め今後日本での店舗展開は日本法人として同社が設立したアン・フォンテーヌジャパン(同店舗内)が手掛ける。また店舗では、新ラインとなるバッグ、ジュエリーも世界に先駆けて初披露される。店舗設計は著名女性建築のアンドレ・プットマンさんが手掛けた。
白を基調にした2フロア計67.6坪のショップは、メタリック素材や木目をポイントに使ったデザインが特徴。店内では、フリルやドレープ、プリーツ使いなどで遊んだデザインシャツやベーシックタイプのものまで、シグネチャー商品となる白ブラウスをはじめ、ニットやカットソー、ジャケットなどのトップスを取り扱う。価格帯は、ベーシックシャツ(長袖)=19,500円~37,500円、ニット=15,950円~33,500円、シャツジャケット=29,500円~65,000円ほか。バッグ、ジュエリーの構成比率は全体の約20~25%の割り合いだという。営業時間は11時~20時。
同1日に開かれた会見に出席したアリ・ツロツキン代表は、「表参道はチャーミングでクリエーティブなエリア。アーバンすぎない印象がブランドに合うと考えた」とし、「場所は未定だが今後アジア本社を設立し、2010年までに各国で100店舗の出店を計画している。日本でも、百貨店・路面店を含め最終的に30~40店舗を、いずれも直営で展開したいと考えている」と述べた。年商は小売りベースで25億円を目指すという。
また、同席したデザイナーのアン・フォンテーヌさんは「自分が好きなものが(デザインの)ベースになっている。バッグ、アクセサリーだけでなくいつかは靴のデザインもしてみたい」とコメント。ブランドは今年9月、パリ・サントーレ通りにスパ施設を備える大型旗艦店のオープンも予定している。