5月31日、表参道ヒルズで地球温暖化防止を呼びかけるファッションイベント「COOL ASIA 2006」が開催され、小池百合子環境相をはじめとする官僚や海外ゲストを含む出演者らが各々の「クールビズ」ファッションを披露した。
表参道ヒルズ本館の中央階段を「ランウェイ」に見立て「COOL BIZコレクション」と題されて行われたファッションショーは、マレーシアやフィリピン、タイなどアジア各国の大使が夫人を伴って披露した「伝統的な」クールビズ・コレクションでスタート。続いて登場した麻生太郎外相はノーブルハウスの涼しげなスーツスタイル、安倍晋三官房長官(写真)は黒いスーツにエナメルのシューズといった全身ルイ・ヴィトンのルックで軽装スタイルの「スタイリッシュな」一面を覗かせた。
また、同7日から開催される「ショートショートフィルムフェスティバル」の代表として参加した俳優の別所哲也さんはカラフルなダンヒルのセットアップ、川淵三郎日本サッカー協会キャプテンはドン小西のライトベージュのスーツ姿で登場。ショーには、山本正旺原宿表参道欅会理事長も参加したほか、プロモデルによる各参加ブランドのミニショーも開かれた。
小池環境相は、この日ショーが行われた表参道ヒルズについて、「今、日本でこれほど発信力のある場所はない」とした上で、原宿表参道欅会による保存キャンペーン「エコアヴェニュー」についても評価のコメントを寄せていた。
「省エネルック」に変わる新たな軽装運動として環境省が2005年4月に発表した「クールビズ」は、地球温暖化対策運動「チーム・マイナス6%」の一環として冷房設定温度「28度」を提唱。小泉首相ら官僚が積極的に運動を推奨したこともあり、昨年の流行語大賞にも選ばれている。