ミヅマアートギャラリー(上目黒1、TEL 03-3793-7931)は5月17日より、同ギャラリー所属のテキスタイル・アーティスト、青山悟さんとロンドン在住のアーティストら5人によるグループ展を開催する。会場は、同ギャラリー5階の「ミヅマ・アクション」。同展は、ロンドンと東京を拠点に、ミシンを使って風景などを描く繊細な刺繍作品を発表し続けている青山さんが企画したもので、ロンドンで交流のある4人の若手作家と共に作品を紹介。「王道的な」技法と現代アートの対峙などをテーマに、各作家が新作を披露する。青山さんは、自身にとって初のイコン画(聖像画)となる刺繍作品「Maria」(写真)を発表するほか、ニューヨークMoMAで作品を展示するなどYBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)の次世代作家として知られているグラハム・リトルさんは、直線的なストラクチャーに絵画の要素を融合させた立体作品や色鉛筆による新作ドローイングを披露。そのほかの展示作品は、ピーター・ドナルドソンさん=イギリスの宮廷画家、ハンス・ホルベインへのオマージュ映像とポスターによるインスタレーション、ニール・ラミングさん=大型絵画を中心とした新作、ポール・ジョンソンさん=コラージュとペインティングの中間的技法で表現するポートレイト作品。なお、同時開催企画として恵比寿南2のギャラリー「Artist Residency Tokyo (A.R.T.)」(TEL 03-5724-5591)でも、ミヅマアートギャラリーと同じ5人による同様の企画展が開催される(展示内容は異なる)。両ギャラリー共に入場無料。6月17日まで。
ミヅマアートギャラリー