桜並木がほぼ満開となった中目黒・目黒川沿いは、花見客で連日賑わっている。周辺店舗でも花見客を対象にした動きが活発で、昨年10月にオープンした商業施設「バルス・ストア」（中目黒1）では、目黒川を臨むデッキスペースに期間限定の「サクラCafe」を開設し、店内に桜をテーマにした絵画作品などを展示するほか、アパートと町工場をリノベーションした複合施設「上目六さくらショッピングセンター」（青葉台1）では店外に特設ブースを設け、チーズと生ハム、バゲッドを使った限定メニュー「ジャンボンフロマージュ」（700円）などを提供している。また、川沿いには、地元の飲食店が出店する屋台をはじめ、普段は渋谷エリアを中心に移動しているトラック屋台なども集まっている。祐天寺にある、かまぼこ専門店「東京のかまぼこ」は、たこ焼きを6個200円で提供し始めてから5年経つという。そのほか、裏原宿をメーンに活動する「CRATE HOUSE」のクレープ（300円～400円）やピザ専門屋台のピザ（400円～500円）、ジャンボたこ焼き風の「焼きばくだん」（350円）など、バラエティに富んだ屋台が揃う。4月9日までは、宝来橋～天神橋間が提灯飾りでライトアップされるほか、同9日には中目黒駅前商店街振興組合主催による「桜まつり」が開催され、花鉢の無料配布やダンスイベントなどが行われる。池尻の上流から、目黒区・品川区を通り東京湾に注ぐ全長8kmの目黒川沿いには、中目黒界隈だけで、ソメイヨシノやシダレザクラ、サトザクラなど約800本の桜が植えられている。