2月11日にオープンした大型複合施設「表参道ヒルズ」は、開業後1カ月で約150万人を集客し、好調な滑り出しを切っている。3月13日、同施設の運営を手掛ける森ビル（港区）が発表したもので、来館者は、平日＝約4万人、土日・祝日＝6～7万人を数え、当初の年間予想（1,000万人～12,00万人、平均2.7万人／日）を大幅に上回るペースで推移したほか、売上面では、年間想定売上高＝150億円に対し、当初の売上予算比140％を達成した。独・ケルンのアート書店「タッシェン（TASCHEN）」の国内1号店で、施設内で唯一の書店「タッシェン東京テンプストアー」（期間限定店・5月まで）を手掛けるタッシェン・ジャパン広報の埋田さんは「安藤忠雄さんによる直筆サイン入りの限定作品集を筆頭に、全体的に予想以上の売り上げ」と話すほか、客層については、「アジア人も含め、外国人の客もかなり多い」という。また、3階でラウンジ風の創作ラーメン店を営むCHABUYA JAPAN（文京区）代表の森住さんは「女性客が9割で、リピーターも含め、完全予約制のコースメニューは、5月半ばまで予約が取れない状態」と話す。森ビルでは、こうした状況について「ファッション感度が高く、購買意欲のある客層の、平日での利用の多さが、売り上げに大きく貢献している」と話している。表参道ヒルズ