Bunkamuraギャラリー(道玄坂2、TEL 03-3477-9174)では3月3日より、漫画家の武田秀雄さんによる個展「武田秀雄の世界 −オレは漫画家だ−」展を開催する。多摩美術大学院の彫刻科を卒業後、漫画や写真、オブジェなど、幅広い表現方法で作品を発表してきた武田さんは1993年、大英博物館で個展を開いた初の漫画家として知られる。独特の線を巧みに使った色彩豊か作品は、「平家一門都落」「壇の浦 源氏」など、生と死を描いた物語に「おかしさ」を表現する遊びを加えているのが特徴。同展では、武田さんが半生で描いてきた漫画作品のうち約70点を展示する。主な展示内容は、漫画での色の必要性を、新しい限界まで押し進めるために「入れ墨」をテーマに描いた「もんもん」(1976年=写真)や、12世紀後半に起きた「源平合戦」をモチーフにした「源平」シリーズの「源平−平家一門都落」「源平−大仏殿炎上」(共に1985−99年)など。会場では、武田さんの作品集3冊も発売される。入場無料。3月12日まで。
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