小売業・流通業に特化した再生ファンドのキアコン元社長の澤田貴司氏と、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング前社長の玉塚元一氏は10月、共同で企業再生のための新会社「リヴァンプ」を神宮前6に設立、11月より本格的に事業を開始する。澤田氏はファーストリテイリングで常務商品本部長、副社長を経て、2003年にキアコンを設立した。玉塚氏は、ファーストリテイリングでマーケティング、海外事業責任者を経て2002年、39歳で代表取締役に就任した。キアコンはこれに伴い全業務を終了する。新会社は企業再生を目的に、経営コンサルティング業などを主に手掛けるもので、資本金は1億円。社名の「リヴァンプ(revamp)」は、「刷新する」「立て直す」を意味する英語から名付けた。資金調達面では、特定ではなく案件ごとに資金提供者を変える「プロジェクトファイナンス型」を導入するほか、弁護士や会計士、経営コンサルタントなど経験者を揃えた専門チームにより、短期的リターンに頼らない企業再生を目指す。
リヴァンプ