首都高速道路は10月14日・15日の2日間、現在建設中の高速道路「首都高速中央環状新宿線」の神山町・代々木シールドトンネル工事現場内で、ファッションショーやインスタレーションを行うイベント「東京トンネリックス」を開催した。同企画は、2005年10月より民営化した同社(旧首都高速道路公団)が、地下30m、直径12mのトンネルの地下工事現場を開示することで、安全性のアピールや知名度向上などを狙ったもので、会場には事前の公募で募った一般300人が参加した。14日には「土木がファッションになる日」をテーマに、地底ファッションショーを開催。ドイツ出身のデザイナー、ベルンハルト・ウィルヘルムさんが、ニッカーボッカーなど日本の土木作業員のファッションに影響を受けて制作した、2005年春夏シーズンのアイテムを身につけた、同現場の作業員約20人がレール上のランウェイを闊歩した。また15日には、音と光を使って工事現場をインスタレーション空間に変える「アンビエントトンネル計画」を開催したほか、別会場となった30メートルの立坑では、2日間に渡り、同道の建設に使われる先端技術を紹介をした。首都高速中央環状新宿線は、目黒区青葉台4を起点に、板橋区熊野町を終点とする、シールド区間・高架区間を含む延長約11キロの高速道路で、開通は2007年春を予定している。
東京トンネリックス