アート関連の書籍などを扱う表参道の書店「NADiff(ナディッフ)」(神宮前4、TEL 03-3403-8814)では9月9日より、アーティストの田中功起さんによる展覧会「原因が結果」を開催する。同展は、田中さんの新作となる映像作品を、同店を含め、南青山と目黒の3会場で同時に発表・展示するもの。各会場では、「成るべくしてそのように成ったもの」や出来事の隠された意味と無意味、原因を探求する、約2分の新作映像を、展示の形式を変えたインスタレーションで上映する。「NADiff」では、店内のビジョンで作品を上映するほか、9月24日、田中さんが所属する同人誌「芸術の山」によるシンポジウムを開催。同店限定のDVD、ポートフォリオ集、デジタル・プリント(各サイン・ナンバー入り)も限定で販売する予定。10月10日まで。また、南青山3のギャラリー「VOID+(ヴォイドプラス)」(TEL 03-5411-0336)では、カーテンの真ん中を切り取って作ったスクリーン、田中さんの所属先でもある目黒のギャラリー「AOYAMA|MEGURO」(中町1、TEL 03-3711-4099、要予約)では、白黒の格子の壁を使い、それぞれ違った形で作品を上映する。各会場ともに入場無料。田中さんは、ウィーン芸術アカデミー(オーストリア)への短期留学、ニューヨークでの活動などを経て、2005年には、東京藝術大学大学院の修士課程を修了した。映像を中心に、日常的な表象に生じる「微細な違和感」を表現するインスタレーションで知られる。©Koki TANAKA,2005
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