東京都は7月23日、渋谷公園通り中程の渋谷区立勤労福祉会館内に、ギャラリーなどの複合施設「TOKYO WONDER SITE 2(トーキョーワンダーサイト・ツー)」(神南1)をオープンする。同施設は、若手アーティストの育成と支援を目的に開設している「TOKYO WONDER SITE」(文京区本郷)に次ぐもので、施設内には5月29日、ラヴ(広島市)が手掛けるカフェ「kurage(くらげ)和カフェ yusoshi」が先行オープンしている。国内アーティストが主軸となる本郷の施設に比べ、同施設では渋谷の地域特性を活かし、海外アーティストとのコラボレーションにも積極的に取り組む予定。敷地面積は約360平米で、1階(展示室A)と2階(展示室B=各約60平米)では、作品の発表・販売、ワークショップをはじめ、交流会やコンサートなどのイベントを開催するほか、ホワイトキューブ型のギャラリースペース(展示室C=約90平米)では国内外のアーティストの作品を紹介、併設する小展示室(展示室D=約35平米)では、国内でまだ希少なビデオ専用スペースとして、主に映像作品を中心に発表を行う。また、施設内では、都の文化事業のPRや都立美術館の展覧会案内に加え、都が開催している若手アーティストのための公募企画「ワンダーウォール」や「ワンダーシード」の展覧会も行う予定。オープンに先駆けたプレイベントとして、7月1日には「ピート・ヴァン・ボックスタル(オーボエ)と大宅裕(ピアノ)デュオリサイタル」(料金=3,000円)を開催するほか、同9日~14日には15日に東京文化会館小ホール(台東区)で行う「『アンサンブル・モデルン』アカデミー・コンサート」に向けた同メンバーによる公開シンポジウムを開催する。入場料は各回500円。トーキョーワンダーサイト