表参道のギャラリーエス（神宮前5、TEL 03-3407-1234）では6月21日より、現代美術家の鳥井林太朗さんによる個展「ぽちゃん」を開催する。東京都出身の鳥井さんは早稲田大学第一文学部・東洋哲学科を卒業し、加賀友禅の絵付けを学んだ後に渡仏、マルセイユ市の依頼による幼稚園の壁画をはじめ、同市のギャラリーでは「絵画」をテーマとした個展を手掛けた。帰国後初の個展となる同展は、「意図を持たない絵画」をコンセプトに、アクリル絵の具で木製パネルに描いた新作16点を展示・販売する。内容は、花のかわりに茎から鳥が咲いている「フラワーバード」や、卵の殻から女性の頭部が落ちていく「降誕」（写真）、頭部と手脚の先が指から成る「指人間の誕生」（以上、全て60cm×45cm、2005年、194,250円）など。作品の価格帯は52,500円～945,000円。入場無料。6月26日まで。ギャラリーエス