6月30日、中目黒の「オーガニックカフェ」(上目黒1、TEL 03-3791-5151)が閉店する。同店の閉店は上目黒一・二丁目地区の「市街地再開発事業」に伴うもの。1995年8月、同店の前身となったモダンファニチャーショップ「オーガニックデザイン」は、ミッド・センチュリー・モダンを代表するファニチャーブランド「チャールズ・イームズ」をはじめ、作品の多くが「MOMA」に所蔵されるミラノのデザイナー「ジョー・コロンボ」、プラスティックや独特の幾何学模様で知られる「ヴァーナーパントン」などの家具ブランドや、「牛乳石鹸」「森永チョコレート」などの企業広告も手掛けるフランスのポスター作家「サヴィニャック」の作品などの「モダンデザイン」を取り扱う希少な店舗として目黒川沿いにオープンした。1997年、多くのデザイナーズ作品の中でDJを楽しむイベント「レプリュ」を開催したのを契機に、翌1998年、飲食店「オーガニックカフェ」としてリニューアルオープンした。店舗ロゴとマスコットキャラクター「オーガニックボーイ」のデザインは、グラフィックデザイナーでアートディレクターの石浦克さんが所属するデザインユニット「TGBデザイン」が手掛けたほか、「オーガニックデザイン」を継承し、店内には多くの作品をインテリアとして残すなど、モダンデザインを取り入れたカフェの前衛的存在となった。最終日となる同30日は、20時で営業を終了する。なお、系列店のギャラリー&ショップ「DEPOT」(上目黒2、TEL 03-5773-5502)、「ディッシュ/オーガニックカフェ」(上原1、TEL 03-5465-6455)、バー「ネムス」の営業は継続する。オーガニックカフェ